中学受験の生徒さんを何度も送り出していらっしゃる塾の先生のお話をおうかがいする機会がありました。
その中で、「お母さまが小学生のころ、すすんで読書する習慣はありましたか?」と問われて、ドキリ。
図書館に足を運ぶことはあり、時々読んでいたのですが、「読書好き」というタイプではありませんでした。
大人になって、仕事上知りたいことが出てきたときに、情報を仕入れるために読書することは多いです。
また、雑誌やインターネットなどから情報を仕入れるために読書することも多々あります。
小説を読んだり、文学に触れたり、そのような読書は大人になった今でも苦手なほうです(>_<)
そんな読書好きではないわたしですが、子どもたちを育てる上で、「読み聞かせ」が大切なことを何度も何度も聞いて来ました。
ですが、その理由について、全く理解できていなかったのです。
- 国語力が身につくから
- 国語力が育っていないと、他の教科も伸び悩む
このような理由で、勉強で挫折しないために、国語力をあげるために幼児期の読書が大切なのだと思っていました。
ですが、聞くところによると、それは「点数、ひとつの目に見える結果」であって、読書の効果は そんな単純なものではないようなのです。
今日は、その点について整理したいと思います(^^)
読書量が多いと、こんなに素敵なことがある
こちらのページでは、塾の先生にご指導いただいた内容の一部を参考に、「子どもたちのお勉強」にどのような効果があるのか、ひも解きたいと思います。
読むスピードがあがる
試験問題を解く際のアドバンテージになる
文章に触れれば触れるほど、「読むことに慣れる」そして「読むスピードがあがる」のは確かのようです。
中学受験においても、高校、大学受験においても、問題の難易度が高いのはもちろんですが、自分の解ける問題を選び、確実に解いていく・・・時間との勝負になります。
そのため、多くの文章を短時間で読めるのは 各種の試験問題を解く上で、アドバンテージになります。
短い時間で多くの情報を得られる
お勉強をすすめる上で、ちょっと分からないことに出会ったときに、文献や書籍、インターネットなどの文章を読んで、情報を仕入れる機会は多くあります。
何か知りたいことがあったときに、1冊の書籍を読んで概要を知るよりも、複数の書籍を読んで、事実や現象を多角的にとらえたり、いろいろな考え方に触れて自身の考えを描いたり・・・
同じ時間で得られる情報がたくさん得られるというのは、とても良いことです。
理解力があがる
ひとつの文章を読んだときに、その文章の意味を解釈するのは読者自身です。
表面的な理解をしているのか、それとも直接的な文面の背景にある事象などを理解して、深く理解できるのか、その違いは大きいものです。
ひとつの言葉や文章から、「なぜかな?」「このような解釈によって、意図が理解できる」など、想像力をふくらませることで理解力も深まっていきます。読書は、その訓練にもなります。
お勉強においては、難易度があがってきますと「問題の意味が分からない」という言葉が子どもたちから聞こえてくることがあるようです。
日ごろよりいろいろなジャンルの文章に触れて、想像力・理解力を高めておくことでよいことがたくさんありそうですね。
知識が増える
絵本・書籍に書いてあった内容が、知識として蓄えられるのも貴重なことです。
興味のある内容や印象深い内容であれば、しっかりと記憶に残るケースもあります。
例え、読んだ内容を忘れていたとしても、必要なときに「そういえば、これを読めば書いてあったかも・・・」と思い出すこともあるでしょうし、一定期間忘れていても、ふと思い出すこともあるようです。
例えば、高校生の理科の内容を図鑑等で事前に知っておくことで、小学生の理科がすんなり理解できる場合もあります。
大人でもそうですが、馴染みのない言葉や文章は一度で頭に入ってこなくても、何度か触れたことのある言葉や文章の場合には、拒否反応なく読めたりします。
知識がそのまま役立つこともありますし、間接的に役立つこともありそうですね。
読書習慣のある方の、もっている力がうらやましい
先生のお話をおうかがいして、「読むスピードが早い」ことも「理解力がある」ことも、読書を通じて得られる力は、身につけておきたいものばかりです。
また、個人的には、「必要だから読む」とか「解決策を求めて読む」という読書が大半なのですが、小説や文学などを「楽しむために読める」力をもっている方を楽しそうだな~、いいな~♪と感じることがあります。
長時間乗り物にのって移動しているときに、読書で息抜きできる方をみると、うらやましいな~と思うのです。
読書習慣は子どもたちのお勉強にも、日ごろの生活にもメリットしかないように感じていますので、その境地に到達できるようサポートしていきたいと思います。
これからも、意識的に親子で一緒に読書を楽しみたいと感じました(^^)